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オレンジの明かり

2024/07/18
編み物の事が書かれた冊子があると聞いて
それは見てみたいなーと、自転車で往復
50km先の喫茶店へと行ってきました。

場所は横浜市の青葉台なんだけれど
自転車で国道246号を走って行くと、
大和市(神奈川県)→町田市(東京都)→
横浜市(神奈川県)と県と都をまたいで
行くのでなんだか変な感じがします。

という事で、青葉台に来たのは
まるっきり初めて。駅の近くに
東急百貨店があって駐輪場も
あったのでそこに止めて本日の
目的地の喫茶店を目指します。

ちなみに駐輪場は2時間まで
無料でした。こりゃ嬉しい。


青葉台の駅から歩いて5分ぐらい
スマホのGPSを見ると目的地には
既に着いている筈なんだけれど、
全然どこにあるのか分からない…

サンモール青葉台という場所に
あるらしく、看板の矢印も出て
いるのですが見当たりません。


HPにはレンガ敷きの階段を登ると
書いてあったけれどココなのか?
しかし、それらしき看板はなし。

階段を登って左?(ホムペを見つつ)


ああ、こっち?
しかしすごい所にお店があるなー!
(あったのはメンズエステでした)


全然ないじゃん!とレンガ敷きの階段を
下りて大通りに戻りました。もしや、
もっと先にあったりするのかな?

と、ちょっと歩いて進んでみると…

目的地の看板を発見!


レンガ敷きの階段なんて珍しいものが
この辺はまだあったのね。ド田舎の
ウチの近辺だと見ないのでビックリ。

階段を登って左へ


ありました!喫茶橙灯(だいだい)さん。
しかし、中が見えないのですっごく
入り難い(※) このお店、コロナ対策が
しっかりされてて入店5人までだけど
中に何人いるのかも見えませんでした。

(※)西日が眩しい時間だったので
目隠しされてたんだと思います。

チキンなので躊躇うけど勇気を振り
しぼってドアノブを回しました。

中を見てみるとテーブル席が3つ、
カウンター席が2つと小さなお店
でした。土曜日は予約の人優先で
カウンター席の人は予約なしで
座れるんだけれど、運が良い事に
テーブル席に女性が1人ずつ居て
合計3人。カウンター席には誰も
座っていなかったので、即入店
できました。よかったよかった~


1月なのにアイスコーヒーを頼むやつ。
自転車で246号走ってきて暑いんです…
おまけに上着を脱いでかける場所は
先客の小綺麗な女子の上着があって、
汗の染みた自分の上着をそこに重ねて
かけるのは抵抗しか感じず脱げず。

うーんいけずぅ~
蒸しダルマですかオレは…?


バナナケーキも頼んでみましたヨ。
珍しい!オシャレ!と思ったのは
ナイフが付いてて切って食べるの!


バナナケーキって確かにバナナ
入ってるけどこれはバナナ風味の
ケーキじゃね?ってぐらいバナナ
感が薄いけれど、ここのやつは
バナナの味が濃くてめちゃうめぇ…

上に乗ってるアーモンドとクルミも
良いアクセントになってるぞ。〇

ちなみにアイスコーヒーも抜群で
豆を選んで頼んだけど、自分は
確かブラジル産の極深だったかな。
文字どおり濃くて深くてサイコー!

コーヒーはブラックで濃いのが
好きなんだけど、ここまで濃くて
深いやつは初めて飲みましたね。


店主さんが編み物好きなようで
その店主さんの書いたコラム
目当てで行ったけど、珈琲と
ケーキの美味しさに感激したぜ。

しかし、ここの喫茶は他にも
良さがありましたよ。途中
常連のおじいさんが入店して
自分の隣に座ったんだけど、
お店にいた他のお客さん全員に
折り紙で折った作品をくれてさ。

どうやらいつもやってる
みたいなんだけど、すごく
温かい気持ちになりました。


これ鶴を折ってノリでつけて
2羽にしてるのかと思ったら
一枚の折り紙で2羽の鶴を
折った妹背山(いもせやま)いう
折り方らしい。すごくね!?

ちなみに妹背山(いもせやま)
って有名らしくおじいさんの
「知らない?」の問いに
ゆ「知りません」と答えたら
おじいさんすごい顔してた。
(マジかよって感じの)

店主さんが言ってたけれど
学校で習う事らしい。マジ?
全然習った記憶ないよ自分…
(一昨日食べた晩ご飯も忘れます)


それと余談なのですが、去年出た↑の
暮しの手帖は皆さん買いましたか?
編み物界では有名な猪谷さんの靴下の
特集で買った人も多いと思います。

(※)猪谷六合雄(いがやくにお)さん。
日本スキー界の草分けでスキー用に
丈夫で温かい靴下を一人開発した人。

今日行った「喫茶橙灯」は実はこの
暮しの手帖と大いに関係がありました。

このお店猪谷さんの靴下を店主さんが
推してて、お店で靴下会と評して
猪谷さんの靴下を編んでるってのは
知っていたのですが、なんと本に
出てくる「喫茶店を営む〇〇さん」は
橙灯の店主さんで、本の中で
ニッターが集まって猪谷さんの
靴下を編んでるのはここ橙灯だと
言うお話を聞いてビックリしました。

知らず知らずのウチに聖地巡礼を
しちゃった気分です。暮しの手帖に
載ってる場所にいるよ自分!?って。

僕の周りで猪谷さんの靴下を
編んでる人はいないので、色々と
お話が聞けて嬉しかったです。

やっぱスキー用に開発された物だから
寒い冬に履くのかと思ったら店主さんは
夏糸で編んで夏にも履くそうで…。
何でかな?と思ったら厚手の靴下が
立ち仕事の疲れを軽減してくれるとか!

そんな効果があるとは知らなかった。
自分の姉も立ち仕事なので、編んで
あげたくなりました。実際に編むかは
また別のお話ですが、今年の目標は
決まった。2022年のゆた。の目標は
「猪谷さんの靴下を完成させる」

以上。


喫茶橙灯、不織布のマスクじゃないと
入店拒否って言ってたり、5人までしか
お店に入れないなんて、ぶっちゃけ
言うとすごい怖い店主なんじゃ…と
不安だったけど、フタを開けてみたら
すごくやさしい店主さんや常連の
おじいちゃんがいる良いお店でした。

ニッター諸氏もそうじゃない人も
行ってみてはいかがかな?
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