2025年10月19日(日)先日の話ですが、去年の夏に訪れて虜になってしまった長野県の小布施町に今年も家族で行ってきました。
去年訪れた際に北斎館が美術品の保管のため燻蒸中(臨時休館)で入れなかったのが残念だったので、北斎館へとリベンジしてきましたよ。
信州小布施 北斎館
この日の展示は企画展『なんという目だ!北斎にはこう見える』というもので、葛飾北斎の絵の描写力の高さは鋭い"目"があったからこそという物で「風と雲」「光と影」「爆発と崩壊」「水と波」「火と炎」と5つにカテゴライズされた作品が展示紹介されていました。
個人的に北斎の風の表現の仕方が気に入って、中でも「富嶽三十六景」の"駿州江尻"という強烈な突風に旅人たちが晒されている瞬間を描いた作品に惹かれました。
館内写真撮影可。都内の美術館と比べるとそんなに広い場所でもなかったし、葛飾北斎にもあんまり詳しくなかったけれど、気がつけば1時間半があっという間に過ぎてて見所が多かったです。
北斎、結構白黒の作品が多かったんだけど、晩年になると色鮮やかな作品が増えていたのは娘の葛飾応為(おうい)が手伝ってたりしたからなのかな~?現在絶賛上映中の長澤まさみ主演の映画『おーい、応為』がまんまと気になってしまいましたね。
蔵部
北斎記念館のある場所は80歳を過ぎた北斎を小布施に連れて来た豪商・高井鴻山(こうざん)邸が近くにあるからか町の中心地といった趣きで、北斎記念館の周りには雄大なメタセコイアの巨木、栗菓子で有名な小布施堂や栗おこわが美味しい桜井甘精堂など、様々なお店が並んでいます。9時に北斎館に入って観終わって出てきたら時間は10時半過ぎ。お昼ご飯はいくつか候補を考えていたんだけど、ちょうど記念館の向かいにあるお店「寄り付き料理 蔵部(くらぶ)」さんが開店しそうだったのでココにしました。(11時オープンなんだけどちょい早めの10時45分に開けてくれました)
結果から言うとこれが大正解でした。
蔵の一部で"蔵部"らしく和風な作りのお店なんですが、調理場は明るくテーブル席は少し薄暗い中に明かりが差し込んでてムードが抜群。テーブルもイスや柱も黒で統一されてるんだけど、黒い空間に明かりが灯る感じがすっごく洒落乙なお店でしたよ。
高級店っぽい雰囲気にドキドキしたけどお値段はそこまで高くないのが○
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| ラム肉のしゃぶしゃぶサラダ 1,980円(+400円) |
本当は白いご飯が付いてくるセットなんだけど、400円プラスすると「羽釜イワナときのこの炊き込みご飯」に変えられました!
信州新町産のラム肉を使ってるって事だったけど、羊臭さも全くなくクセのないラム肉で美味でした。サラダの野菜が種類豊富でいっぱい入ってるのも嬉しい限り。
今野菜も高いからね…ちなみに白いご飯と味噌汁のおかわりも無料でした。
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| くらかけ豆 550円 |
せっかく長野まで来たのでご当地色が強いものを食べてみたくて一品料理も頼んでみましたよ。信州産の青豆を塩茹でした物です。
青豆という割にはクセが少なく大豆みたいな味で個人的にはかなり好きでした。
さて、お腹も膨れたので小布施をぶらり。前に訪れた時は色々歩いて回ったけど今回は国道403号線沿いのお店をメインに回りました。
去年お気に入りのお店になった様々な国の民芸品が売っている『自在屋』を見て、前にコメントで教えてもらった手編みのセーターが売ってたというのを1年越しに確認してきました。
そしたら本当にペルー人が編んだベストとセーターが販売してました!確かベストが3万5000円、セーターが5万5000円とかだったかな?欲しかったけどさすがに高くて手が出ませんでしたね(笑)
そうそう、手編みといえば北斎館で赤富士をモチーフにしたニット帽を気仙沼ニッティングさんが編んで販売してましたが、お値段に目玉がブッ飛び出ました。
全体が赤・折り返しが紺・ポンポンも紺で所々に雪をイメージしたのか白い毛糸が使われていますが、太めの糸でゴム編みで編んださっくりしたニット帽がなんと19,800円しました!!
手編みとはいえニット帽が2万って高すぎない?とか思っちゃったのは自分でも編めそうだったからなんだろうか。ウェアが3~5万するのは分かるんだけどねぇ…
ichinii
去年食べて「こんなに美味しいモンブラン食べた事がない!?」と感動した小布施堂の朱雀モンブランを今年も食べたかったんだけれど、残念ながら16日までの提供で食べられず…(ぐぬぬ)
母がパフェ好きなので今回は小布施で栗のパフェを食べようと調べてココにしました。
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| 神無月パフェ 2,380円 |
月替わりで食べれるパフェが替わるそうで、誕生月だし10月限定の神無月パフェを頂きました。秋の味覚をこれでもか!と堪能できるパフェで栗はやっぱり小布施だなと実感しました。
見た目がすごく映えるパフェなんだけど、ラングドシャクッキーの上にモンブランが乗ってて、モンブラン食べようとするとクッキーが傾いて食べにくかったです(笑)
お味もアールグレーのジュレと松の実がある下の方はパサパサした味わいで「何か入れるの忘れたのかな?」と感じてしまいました。改良の余地があると思います。
岩松院
さて、最後に向かったのが岩松院(がんしょういん)というお寺。この日、小布施と共に長野で有名な善光寺にも寄りたかったのですが、直近で善光寺周辺でクマが現れたとニュースでやってたので行くのを断念したんですが、たどり着いてみたら岩松院の周りもめちゃめちゃ自然豊かじゃん!?
↑の写真を撮った自分の背中側がリンゴ畑になってて戦々恐々としました。クマがいつ出てもおかしくねぇぜ…。
ここ岩松院には90歳まで生きた葛飾北斎が無くなる1年前に寺の天井に書き残した「八方睨み鳳凰図」が見れました。
どこから見ても鳳凰と目が合うように設計された八方睨みな鳳凰図。それも驚きだったんだけど180年近く経つのに色を塗ったりしてないそう…。
当時は緑なら草の汁を使って緑色を出してたみたいで、それでも鳳凰図は色が落ちた感じは全然しなくてビックリでしたね。
拝観料500円。鳳凰図の撮影は不可だけど小布施に来たら見る価値ありです。
今回のお土産
・栗(1kg)・玉こんにゃく・パスタソース・富岡産のシイタケ・小布施の味噌
小布施を歩いて見つけた物や帰りのパーキングエリアで見つけた物などなどお土産いっぱい。
国道を歩いてる時に小布施に住むお喋り好きのおばちゃんに「この先は何もないよ!」と捕まって「小布施の栗は小布施の栗ではない」というあまり聞きたくなかった事を教わったりしました。
わりと事実なのかお土産で買った栗は1kg200円と破格だったんだけれど、小布施産ではなくお隣の須坂市産の物でした。まあ、美味しかったからいいんだけどね(栗ご飯にしました)
お土産の中で特に美味しかったのは…
帰りの横川サービスエリアで買った群馬県富岡産の肉厚で分厚いシイタケ!
ニンニクとネギとシイタケを炒めて醤油で味付けしただけなんだけど、すっごく美味しかったです。前々から行きたいと思ってる富岡製糸場にも寄りたかったんだけど、残念ながら時間がなく寄れなかったので、いつか富岡に行った際はシイタケにも注目して行きたいぐらい。
そして今回も買ってしまいました。小布施に行ったら毎回買っちゃうのが栗じゃなくてニンニク。
こっちだと1個150円ぐらいスーパーでするんだけど、小布施だと大きなニンニクが7個入って400円とかなのでお得なんですよね~。
ニンニク丸々1個使ってステーキを食べました。
いっぱい食べても胃がムカムカしなくてペロリと食べれちゃってニンニク好きにはたまりませんね。
そうそう、国道沿いを歩いている時に見つけた味噌の醸造場。物珍しくて寄ったけどココ『穀平』さんの味噌も美味しかったです!
小布施といえば栗なんだけど栗以外を探して練り歩いて見つけるのも面白かったな~。
小布施は鎌倉よりも小さな町なんだけど見所が多くて日帰り旅行にはぴったりな大きさの町に感じます。また行きたいね。

雷の落ちる日帰り旅行【小布施】 | ~もりうた~
母が行きたいと言うので家族で長野県の 小布施(おぶせ) へと車で行ってきました。 "長野県 上高井郡 小布施町" 長野県北東に 位置する町で長野の中でも一番小さな町。 長野に来るのは自分は2回目かな? 小学生の頃の遠足?修学旅行?? もう昔過ぎて覚えていないけれど、 八ヶ岳の空は...




















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