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迷い込んだシュプール(終)

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や、やっと形になった…
HIROMI NAGASAWA(@pucco_h)さんのSpur Hat(シュプールハット)を編みました。
1目ゴム編み・2目ゴム編み・イギリスゴム編み(ブリオッシュ)とゴム編みてんこ盛りのニット帽。独特のフォルムがイカしてます。慣れたらモバ編みでも編めるぐらい編み易い作品なんだけど、なかなか上手に編めず何度ほどいてやり直したか分かりません…

よくあるミスがブリオッシュ表目で編む場面で普通の表目で編んでたり!
だいたいそのミスに気がつくのは結構編んでからで、そういう目を見つけたら最初はブリオッシュパートを全部ほどいて編み直してたので、えらく時間が掛かりました。
(編み友さんにブリオッシュの手直しの仕方を教えてもらって改善した)

他のミスとしてはこれは自分だけかもですが、目数がいつの間にか変わっている事がしばしばありました。そういう時は編み地を裏から見ると落ちてる目とかを発見できるのですが、終盤のクラウンシェイプの減目周で本来の目数より1目少なかった時はもう間違いを探す気力はありませんでした…。

ちゃんと間違いを直さないとブリオッシュ3目一度の位置もズレるので、美しいシュプールハットのデザインが崩れて台無しだけど、一度完成まで編んでみる事にしましたよ!
というのも、僕はシュプールハットのデザインがカッコ良くて編み始めたけれど、被った時にピタッとしてシャープな印象のニット帽が自分に似合うのか不安だったので。

という訳で間違ったままのシュプールハットを編んで行くと、おかしな事に1目少ない目数の筈が最後の減目周を終えた時には本来の目数より1目多く出来上がりました…なーぜー?

話は替わって『かまいたちの夜』をご存知だろうか?
今から30年以上前に発売されたテレビゲームで、真冬の雪山のペンションにて起こる不可思議な殺人事件をプレイヤーが推理してクリアしていくんだけど、そのかまいたちの夜の舞台となるペンションの名前が「シュプール」なんです。

上手くできないシュプールハットに僕は真冬の夜に一人、吹雪が吹き荒れて何も見えないペンションシュプールの周りを歩いているような気分になった。さっさと正解ルートに入ってピンポーン!(正解音)と鳴れやと思ったが、ピンポーン!(チャイム音)はかまいたちの夜のトラウマで…(知らんがな)

あゝ、なんで間違えてるのか分からんねーーー!!

文章パターンって指示にしたがってるだけでスイスイ編めるけど、間違った時は迷宮しがちなのは自分だけでしょうか?編み図に慣れ親しんでいるから文章パターンじゃなく編み図を見せてくれと思っちゃう自分…。まあ、きっと3目一度をどこかで間違えてる気がします。

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とりあえずやっと形にはなったので、ほどいて編み直す前に編んでみて感じた事や被ってみた感想を残しておきます。

・Opal毛糸は柔らかい?

指定糸はmondimなのですが中細の糸なら何でも良いとの事だったので、僕は家にあった単色のOpalの糸で編みました。
だけど、Raverlyで他の方が編んだ作品と比べると自分が編んだ物はフニャフニャした印象で…ナヨナヨして頼りない姿は編み手に似たんでしょうか?
Opalの糸って硬めの印象だったので意外でした…

・暖かさはいかほどか?

自分はニット帽編むのが好きなのでいくつもニット帽を持っているのですが、手編みのニット帽ってとっても暖かく冬でも暑く感じる事があります。今回編んだシュプールハットは暖かすぎないというかちょうど良い暖かさに仕上がってる気がします。人にプレゼントするのに良さゲです。

・意外と被ると気にならない
編んでる時はブリオッシュ3目一度した箇所が穴が開いてるように見えて「これ何か間違えてる?」と不安になったのですが、被ってみると穴は目立たないですね。
それと目数が合わずに試しに完成まで漕ぎつけましたが、ズレてるであろう3目一度も頭頂部に近い位置なので被ってると自分では見えないので気になりませんでした。
(ちゃんとほどいて直すけど一応レポート)
最後になかなかニット帽の着画を撮るのは難しいのですが参考に撮ってみました。
針は3.00mm指定なのですが僕は号数を上げて4号針(3.30mm)でサイズLを編みました。ちょっと仕上がりが大きいかな~?と思ったけど、ブリムが長いので折り返す長さを調整する事で、帽子を被った雰囲気を調整できて良いですね。

ブリムを短く折り返してトップにボリューム出すと帽子がフニャフニャしてて気になるけど…。女性は深く被らずにちょこんと被りたいって人もいるかもですが、その場合編み地がしっかりした物になる硬めの糸を使った方が良いかも?

しかしシュプールハット、何個も量産したくなるぐらい編んでて面白かったです!細い中細糸をブリオッシュで編む事によって厚みを持たせて暖かさに担保してるってのがまず面白いし、よくある100g/400mのソックヤーン(中細糸)1玉で編めるってのも気軽に編めてイイ。

ブリオッシュは以前編んだ「一目縞のマフラー」で編み目がお粗末になってしまい、それ以来苦手意識があってほとんど手を出さない技法になっていたのですが、どうやらあれは使った糸が難しくしてたのかもしれません。
それでもまだまだブリオッシュを綺麗に編めてませんが、苦手意識は薄れて"葉っぱみたいに見える難しそうなブリオッシュ"(伝わっているのか?)も編んでみたくなりました。

余談だけど先日訪れた雑司ヶ谷手創り市でお話したTabitabi Labelさんもシュプールハットを被ってました。彼女はHedgehog Fibres(HHF)で編んだって言ってたけど、それがとても素敵で!!自分もHHFでシュプールハット編んでみたくなったけど、調べたら1カセ5,000円とか出てきて驚きました。いつか、いつかは編みたいね…
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