たまに友達と一緒にオンラインを
介してゲームをするのだけれど、
3月より遊んでいたホラーアドベンチャー
『クアリー~悪夢のサマーキャンプ~』を
ようやく全クリしたので感想を残す。
クアリーは『アンティル・ドーン
〜惨劇の山荘〜』で知られる英国の
Supermassive Gamesが開発した物で
結構アンティル・ドーンを遊んだ人が
クアリーも遊んでいますが、自分は
アンティル・ドーンは遊んでいません。
(XBOX版は出ていないので) 今回は
そんなゲーマーの感想になります。
なお、今回は気になるゲーマーも
少ないと思うマイナーゲームだと
思う(失礼)のでネタバレ有りでの
感想になります。なので、ネタバレが
嫌な方はブラウザバック推奨です。
~あらすじ~
夏の終わり、ニューヨーク州北部の人里離れた森の中、ハケット採石場のキャンプカウンセラーを務めていた9人の若者たちは、先の読めない恐怖の一夜を体験することになる。血生臭いハンターたちと彼らを着け狙う謎の怪物。はたして若者達は悪夢の一夜を越えられるのだろうか…
(※)キャンプカウンセラーとは?
キャンプを通して子供たちの教育を
目的としたボランティア活動を行う学生
9人のキャンプカウンセラーとして
夏を過ごした高校生たち。最終日、
子供たちを送り返した後ある事情で
キャンプ場に取り残されてしまい、
そこから恐ろしい一夜を過ごす事に
なるというお話。ゲームは基本的に
ムービーで進んでいきホラー映画を
観ているようだけれど、合間合間で
登場キャラクターの行動や言動を
選択していく。結果によっては
無残な姿になってしまう事もあり、
悪夢と化したサマーキャンプから
無事に家に帰れるかどうかは
プレイヤーの手にかかっている。
~登場キャラクター~
このゲームの登場キャラクター達は
実在する海外の俳優さん達が担当してて
この子(ケイトリン)かわいいなー!と
検索してみたらマコーレー・カルキンと
結婚しててビックリしました!(余談)
・ローラ(シボーン・ウィリアムズ)
「ローラは、ボーイフレンドのマックスと一緒に、キャンプカウンセラーとして森で静かな夏を過ごすのを楽しみにしている。よく気が利き、好奇心旺盛な性格の彼女には最適な過ごし方だ。秋学期からは獣医学の勉強に戻る予定。ローラにとって、全てがうまくいっている」(公式キャラクター解説)
クアリー最強キャラ。精神年齢が
低いクソガキが多い本作で一人だけ
人生何周目?と思えるほど大人で、
絶望する場面でも折れない精神力と
行動力を見せたタフネスガール。
個人的にどこが魅力的なのか全く
わからなかった彼氏のマックスへの
献身性は異常とも思えた。
・マックス(スカイラー・ギソンド)
「クラスのお調子者のマックスは、ガールフレンドのローラと違って、物事を最後までやり遂げるのが苦手。幸い、フレンドリーな態度と揺るぎない忠誠心のおかげでローラとの相性は抜群だ。ただし、マックスの野心のなさに彼女はうんざりしているよう。一緒に進学するという計画を成功させるには障害となりそうだ」(公式キャラクター解説)
お調子者で頼りない男。大学の不合格
通知をローラに黙っていた。残念ながら
彼の魅力は一つも感じられなくてローラと
付き合っている事が不思議なぐらいだった。
・アビー(アリエル・ウィンター)
「アビーは、スケッチブックに没頭するあまり、自分の芸術的才能と優しい性格が仲間にどれだけ評価されているか見えていない。社交的ではないが、優しくて誠実。夏が終わる前にロマンスを見つけようと躍起になっている」(公式キャラクター解説)
自分に自信がなく人見知りな女の子。
絵を描くのが好きで子供にやさしく接する
ニックに好意を抱いているが言えずにいる。
(自分が一番気に入ったキャラ)
・ニック(エヴァン・エヴァゴラ)
「ニックは、物腰の柔らかいハンサムなスポーツマン。オタク的な繊細さも絶妙なバランスで兼ね備えており、多くのティーンエイジャーのハートを射止めている。致命的な欠点は、ストイックなまでにガードが固く、人を受け入れることに消極的なこと」(公式キャラクター解説)
場の空気が読めるけどそんな一面が
優柔不断に見えて頼りない印象。公式の
解説にあるスポーツマンには感じず。
・ケイトリン(ブレンダ・ソング)
「ケイトリンは、常に楽しい方を選択し、摩擦を恐れず、自分らしく生きることを大切にしている。穏やかな性格と持ち前の独創性で、どんな社会環境にも適応できるため、事実上の「リーダー」の役割を果たすこともしばしば。ストレスの多い状況下では、自分の望みを思うように口に出せないことも」(公式キャラクター解説)
サバサバしててズバズバと物事を言う。
序盤の失恋したジェイコブをなじる
シーンが印象的でキツイ性格だと
思ったが、以降はそんなにキツい部分を
感じなかったのでジェイコブ失恋を
印象付ける為に割を食った気がする。
銃の射撃の上手さと車の詳しさは
違和感がある。ライアンの事を好きだが
難しいと判断し告白できずにいるが、
ケイトリンぐらいのイイ女なら
余裕でライアンと付き合えると思う。
・ジェイコブ(ザック・ティンカー)
「ジェイコブにとって、自分が周囲で最も人気のある男性であることは当たり前。自己中心的な性格で、典型的な体育会系らしい不愉快な虚勢を張ることもあるが、魅力的な一面があり、純粋にカウンセラー仲間(特にエマ)に楽しい時間を過ごしてほしいと思っている」(公式キャラクター解説)
エマとキャンプ期間中に関係をもつも
ひと夏の関係とフラれてしまう。再度
エマに振りむいてもらうためにあの手
この手を尽くすがどれも空回り気味。
純粋といえば良い印象だが身勝手な
バカ。吐き気がするぐらい頭が悪い。
と、見てられないキャラなんだけど
こうも毛嫌いするのは若かりし頃の
自分を見ているように感じるからか?
・エマ(ハルストン・セイジ)
「エマは、携帯電話のカメラでほとんど全てのことを撮影し、コメントと共に彼女の忠実なフォロワーに提供する。もはや、一種のドキュメンタリー作家と言える。才能ある女優であり、意欲的なインフルエンサーでもある彼女は、キャンプの演劇活動の指導を担当。出会う人たちのベスト(そしてワースト)な一面を引き出す所がある」(公式キャラクター解説)
B級ホラーといえば外せないエロ要素。
今作のお色気担当であろう彼女だが、
夜の島の中をただ一人下着姿で自撮り
動画を撮るのはお色気以上に常識を
疑ってしまい「やべー女」としか
思えなかった。自分自身をビッチでは
ないと話すがどう見てもビッチでした。
お遊びとはいえアビーの前で彼女が
好きなニックにキスをわざとして
焚付けたのは胸糞悪かった。
・ライアン(ジャスティス・スミス)
「ライアンのヘッドホンから聞こえるものは、ほとんどの人間は「理解」できないだろう。ハンサムで孤独な青年を気取っているが、本当はつながりを求めている。閉鎖的な仮面の下に、ヒーロー的側面を隠しているが、大切な人たちのために自分を証明しようと決意する」(公式キャラクター解説)
一人でオカルトのポッドキャストを
聴いてるオカルト好きでやや浮いた
印象に感じたが、ハンサム設定で
このゲーム一番のモテ男。
・ディラン(マイルズ・ロビンス)
「キャンプ場内で毎日ラジオ放送される、ディランの風変りなユーモアと深い音楽的知識は、キャンプ参加者やカウンセラーに愛されている...。しかし、ラジオとは打って変わり、拒絶されることに怯える、全く別の一面が潜んでいる」(公式キャラクター解説)
公式の解説にあるDJとしての素養は
見れなかったので残念。チャラい風に
見せているがライアンに恋心がある。
────────
9人の高校生が主役で彼らの恋模様も
楽しみに感じたけれど、いかんせん
キャラ差がありすぎ。エマ×ジェイコブの
描写が多く、他のキャラはほとんど
掘り下げられないのは勿体なく感じた。
■ゲームが苦手でも大丈夫■
ゲームの途中で操作を求められるQTE
(クイックタイムイベント)が結構ある
本作。入力をミスると最悪死亡したり
大変な事になります。こう聞くと
アクションが苦手な人だと敬遠しそう
だけど、設定でQTEを絶対成功する
「自動」にもできるのでアクション
苦手な人でも気軽に遊べるのは〇。
他にも各キャラクター達の性格を
色々と変えて操作なしで映画のように
観ながら楽しめる「ムービーモード」も
ありますし、フレンドと一緒に最大
8人までオンラインで遊ぶ事も可能です。
(※) 実はムービーモードで遊ぶと
シングル・協力プレイとはカメラの
アングルが違うものになっていたり、
キャラの台詞も増えてたりします。
ゲームしない人でも1本ホラー映画を
観る気分で気軽に遊べると思う。
プレイヤーの間口がとても広がってて
そこはかなり好感が持てました!
■システムが超絶不便■
スキップが全くできないADVゲーム
なんだけど、このゲーム程システム面で
腹が立つゲームもないだろう。
歩くと早歩きしかなく移動速度が遅く
イライラします。通常時でも動きが
遅いと感じるのにより遅くなる階段を
上がる部分が出てくるとまたイライラ。
早歩きもLBボタンとあまり移動で
使うボタンの位置に感じず、僕は
クリア後に早歩きできる事に気が
ついた程です。まあ、早歩きも
少し歩くのが早くなったかな?って
ぐらいのスピード感で、早歩きが
できる事に気がつかない人もいそう。
移動もだけどセーブ周りもイマイチで
完全オートセーブなのもがとにかく×。
クリア後にあの場面でこうなってたら
どうなったんだろう?と思ってもお話を
スキップはおろか早送りする事すら
できません。なので、アクションで
入力をミスってやり直そうとしても
ダメ!(失敗した状態でセーブされる)
一応クリア後にチャプターセレクトが
出来るようになるけど、ものすごく
不便でクリアしないと使えない。
自由度が低く、例えば一度チャプター2に
飛んだら再度物語をクリアするまでは
チャプターセレクトする事はできません。
『何でこんな不便なんだよ…』
他にも不満点があって、エピローグで
登場人物がどう生存したかどう死亡したか
ムービーで紹介されるのですが、切替りが
早すぎて文字が読めない人物もいました。
クアリーって自分の選択やアクションの
結果によって誰が生きるか死ぬか変わって、
そこが面白いと思うのに結果発表が早すぎて
クリアした余韻を味わえないのは×でした。
ーネタバレあり感想ー
ホラーゲームの根幹である恐怖の対称。
このゲームだと人狼なんだけど、毛の無い
獣のようなデザインで怖さを感じなかった。
もうちょい怖さを感じるデザインだったら
良かったんだけどな。クアリー、ゴア表現が
強くグロい死亡パターンがいくつもあって
開発陣のこだわりを感じたので、人狼の
デザインももっとおどろおどろしい物
だったら恐怖感が増して良かったのに。
(僕はグロ耐性があるのでクアリーあまり
怖くなくて不満だけど、一緒に遊んだ友達は
グロ耐性が低いので悲鳴を上げてました)
■クアリーの疑問■
最終的にトラビスとローラとライアンの
3人でサイラスがいる場所へと向かう
物語のクライマックス。行動によっては
ライアンが死んでしまいます。それで、
彼が死んでしまうとサイラスの目撃情報を
トラビスが知れないってのは理解できる
けど、ライアンが死んだ瞬間トラビスが
ローラの前に立ちふさがるのが謎でした。
それとルートによっては人狼は既に
感染している人間を殺さないという
描写があったんだけど、ジェイコブと
エマ共に感染状態で再開すると片方が
人狼になって殺しちゃうのが謎でした。
あと、人狼と化したマックスがエマを
殺すとあれだけグロ表現の強かった
死体描写がなぜか無傷のまま地面に
倒れてる状態だったのも謎だったな…
(下着姿のエマをスクロール有りで
観察できて完全にエロ要素だったけど
これ要る??と思ってしまいました)
このゲーム、どういう風に遊ぶかで
評価がガラッと変わりそう。誰かと
一緒にホラー映画を観てる感覚で
遊ぶなら楽しいけれど、周回プレイが
必須な実績(トロフィー)狙いで
遊ぶと気が狂いそうになりました。
(実績コンプリートの図)
正直、普通に遊べばクリアまで10時間位。
自分は全員生存させたり全員死亡ルートを
見たり色々とやったので、総プレイ時間は
73.5時間になりました。選択によって
キャラの生き死にはあるけれど、物語の
展開は大して変わらないので最初から
何周もするのは骨が折れた。とにかく、
システム面が酷すぎて悪夢のようでした。
ストーリーはどこか翻訳がヘンテコな
場面が一部あったり、声優さんの演技
これで良かったの?と思う場面も一つ
思い浮かびますが、物語としては
そこそこ良かったしアリアナグランデの
『Moonlight』で始まるオープニングは
ワクワクしたよ。ディランが格好良かった
スクラップヤードでの一戦で流れる
音楽はとても良かった。出ないと
思うけどシステム面を改善して同じ
キャラ達で続編出して欲しいぜー。
正直、公式のカップリングが
あまり好きじゃなかったんだよね。
個人的には…
『ローラ×ライアン』
『ケイトリン×ディラン』
が、見たかった!あまりニックが
好きじゃないけどアビーが好きなら
アビー×ニックはしゃーなしで、
残ったマックスとジェイコブは
2人でエマにもてあそばれる感じで。
そんな感じのクアリー2を期待!(笑)
タイトル: 『クアリー~悪夢のサマーキャンプ~』
対応機種: Steam/PS4・5/XBOX One/Series X|S
発売日: 2022年6月10日
評価: 『THE・B級ホラー。システムの不便さはZ級』
(5点満点中3.0点)
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