先日のセールで買ったSwitchの
ルートフィルム(角川ゲームス)を
クリアしたので感想として残しておく。
島根県を舞台にしたミステリーADVで、
物語は若手映像作家の八雲凛太朗と
駆け出しの女優リホを操作して、
次々と巻き込まれる殺人事件を
解明していく。そんなゲーム。
ー島根が舞台なので海でこんなキャラとも会えるー
シナリオは『クロックタワー』
『御神楽少女探偵団』の河野一二三
(こうのひふみ)さんでキャラデザは
『ラブプラス』の箕星太郎さんが担当。
(中にはCV:皆口裕子なキャラも
出てくるので寧々彼だった人は
より楽しめるかもしれない)
主人公たちは映像クルーなので、
探索画面が映像作品という
趣きなのが面白い。背景が
水彩画調なのも綺麗で好き。
簡単すぎるのも問題
お話は捜査編と解決編に分かれてて、
主人公は会話の中で印象的だった
相手の言葉を『共感覚』というモードを
発動して手札にし、登場人物と論戦する
『マックスモード』で相手への切り札
として使え事件解決の糸口にできます。
ただこのゲーム、犯人を当てる機能が
なくて…。何だか主人公が勝手に事件を
解決して「さあ、君も分かったでしょ?」
と、自分がマックスモードで犯人と戦う
訳なんだけれど、ヒントが少なすぎて
マックスモードに突入してもイマイチ
ピンときてなくて…。ゲームの感想で
他ゲーを出すのは良くないけれど、
例えば逆転裁判も同じように何も
分かってないまま法廷に立たされる
けど、あれはハッタリやゆさぶりを
使って次第に自分でも糸口を手繰る
事ができる。でも、ルートフィルムは
何も分からんままマックスモードに
突入しても犯人に投げる切り札が
少なすぎ、簡単すぎて謎が分かって
いなくても謎を解明出来ちゃうのだ。
なので、どうも自分が推理して
犯人を当てている感覚に乏しくて、
主人公の八雲凛太朗に入りきれず
”八雲凛太朗という人物が勝手に
事件を解決している場面をただ
自分が見ているような感じ”でした。
没入感が低いのでフラグ管理で
あちこち移動するマップ移動の
システムもわずらわしく感じた。
アドベンチャーゲームは没入感が
大事だと思っているので、正直
お話としてはイマイチでしたね。
トリックもだけど動機が弱くて、
こんな理由で殺人に至るかな…と
疑問符が浮かんでしまってこれまた
世界観に没頭できなかったなー。
プレイ時間は15時間程。自分は
半額セールで買ったけどそれでも
ボリューム不足を感じた。
ただ、ここまで不評を述べたけど
島根トラベルアドベンチャーと
考えると結構いいデキなんですよね。
自分は島根へ行ったことないけれど、
実在する島根の名所やお店を
回るので旅してる雰囲気を
味わえて、その点はかなり
よかった。風雨来記のように
思い切って旅アドベンチャーにしたら
もっと良いADVゲームになってたかも。
タイトル: 『ルートフィルム』
対応機種: Switch / PS4
発売日: 2020年7月30日
総評『島根旅気分が味わえる佳作ADV』
(評価5点満点中2.5点)
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