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手紡ぎ糸で編む【しめ縄帽子】

先日、初めて自分で紡いだ糸ができて喜々として帽子を編み始めたのですが、予想もしてなかった事態に気がついて愕然としてしまいました。というのも、帽子のゴム編み部分で糸が足りなくなりまして…。

同じく手紡ぎ糸で帽子を編んだニッターさんに聞いたみたら70gで完成させたと仰っていたので、自分もイケる!と思ったら、まさかの帽子のゴム編み部分という最初の最初で終わってしまうという、大誤算でした。

ちなみに僕の紡いだ糸の重さは89gあったんだけど、思うに糸の長さが短かったんだなと。2時間の講習の間に7gしか紡げなかった自分が一週間で100g近く紡げて、スピンドルでも早く紡げるじゃん!と喜んだけど、それは紡ぐのが下手で予定よりも太く逞しい糸ができ上がったから。糸が太い分、短くて早く紡げた分、編んでもすぐ無くなっちゃうって事にようやく気づきました。とほほ…

どうせなら手紡ぎ糸オンリーで何か編みたかったけれど、帽子のゴム編み部分しか編めない量の糸じゃ他に何も編めなくない??と頭を抱えましたよ。こうして念願の自分で紡いだ糸で編む作品作りは幕を閉じた訳です。

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ここから進路を変更して、自分が紡いだ糸の色(白)と太さに近い糸が家の中に無いか探しました。何とかこの編みかけの帽子を完成させたくなったのです。家の中をひっくり返して毛糸を焦ると、偶然にも今年母に貰ったユザワヤの毛糸福袋の中に良い毛糸を見つけました!ありがとうカーチャン…
それがこれピュアウールという毛糸
左が自分が紡いだ糸・右がピュアウール

僕が紡いだ糸は太さがまちまちで細い所もあれば太い所もあるけど、太い所はピュアウールと同じくらい。色も遜色ないし、何より家の中に同じような糸がある事に運命を感じた。
という訳で、ロムニーを紡いだ糸とピュアウールの合わせ技でなわ編みの帽子を編みました。この帽子のデザインは自分が編み物始めた初期の頃に買った「はじめての棒針編み」という本に載ってる物で、デザインが好きなのとなわ編みという簡単だけど、編み物をやらない人に見せると評判がとても良かったため、母や祖母や甥っ子に編んだりしたので自分が一番編んだ帽子のデザインだったりします。(たぶん5~6個は編んだ)

そんな思い出深いなわ編みの帽子だけど、自分の分は持っていなかったな~と思い出し今回自分用に編みました。

しかし、極太糸で"なわ編み"を初めてしたけどめちゃめちゃ編みにくいね…。僕が紡いだ糸が固いのもあるのか、結構力を入れてグイグイと編まないとダメで、木製の針が折れないかヒヤヒヤしました。

僕の手紡ぎ糸の固さがよく分かる絵
この帽子、なんと自立します!(笑)

重量もあって重さが驚異の253g!!
固さもありなんだか野球のグローブを触ってるかのような気持ちになれて、野球好きなゆた。は大喜びです!!(んな訳あるか)

グローバルワークで買った麻と綿のニット帽も重く感じたけど、あれも測ってみると139g。100%ウールでこんなに重いニット帽ができるとはね…

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今回初めて自分で紡いだ糸を使って帽子を編んでみたけど、色々な気づきがありました。早く紡げても落とし穴があった事。それと撚り加減は正解が分からないからと適当に撚った場所も編んでると強く撚った所とか分かるね。強く撚ると手触りが固くなってて、大げさに言うと『しめ縄』感がある(笑)
というか、ピュアウールで編んだなわ編みの部分も触るとすげー固い。もう固さも見た目もしめ縄にしか見えなくて、自分はGWに友達が出雲大社に楽しげに旅行に行くのを尻目にしめ縄みたいな帽子を編んでいたのか…。そう思うと目の前が暗くなってきました。おやすみなさい。