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気づけば映画三昧

2023/02/23
最近はコロナにならないよう
週末のお出かけも自重してて、
気がつけば観た映画が溜まって
いたのでここらでまとめとく。

『私の知らないわたしの素顔』



50代のバツイチのおばちゃん
(クレール)が20代になりすまし
SNSでヴァーチャル恋愛をする話。

これだけ聞くと痛いおばさんの話と
思うかもだけど、20代としてSNSを
始めた経緯など知れば知るほど…

クレールと相手の男アレックス
(20代)は次第に恋に落ちていき、
本当の事を打ち明けるかの葛藤と
見棄てられる恐怖に震える
クレールに胸が傷んだ。

印象的だったのがクレール役の
ジュリエット・ビノシュが劇中で
ノーメイクを晒すんです。

クレール魅力的だし、本当の事を
打ち明けたらいいのに!と思った
自分も現実を思い知って、自分の
事のように悲しくなってしまった。

『自分を偽った恋は偽りなのか?』

僕は『痛いおばさん』や『嘘つき』
とは思えなかった。誰だって自分の
事はよく思われたいもんだよ…

この映画、精神科医との会話を軸に
進んで行くんだけど次第に分かって
ゆくクレールの真相心理、なぜ
ウソをついたのかの詳細など。
段々と判明して行くんだけど、
進み方が上手くてサスペンスと
しても充分にデキがよかった。

謎が一つに繋がった時は
「あっ!」ってなったし。

偽りの恋は切ないと予想した映画
だったけど、それ以上の物でした。
もう一度最初から観たいな

『勝手にふるえてろ』


10年片想いしてる中学の頃の同級生
イチと人生初の告白をされた会社の
同僚ニと、ひねくれで自分勝手で
夢見がちなヨシカの三角関係のお話。
(脳内)

現実と妄想が入り交じって何が
妄想なのか分からなくなっていく
ストーリーと、主演の松岡茉優
演じるこじらせ女子ヨシカの
心の叫びが面白かった。

とにかく松岡茉優の可愛さと演技の
上手さが光る映画でした。正直、
他の人で演技が下手な人がヨシカ
だったら評価も変わったと思う。

余談だけどヨシカのファッションも
素敵で、ニとクラブに行った時の
服装が超イイと思うんだけどッ!?
(誰も聞いてない)

しかしこの映画、題名の「勝手に
ふるえてろ」が誰に向けられた
ものなのか?の解釈によって
評価が割れそう。僕はニとヨシカ
二人に対しての言葉だと思うわ。

『めがね』


『めがね』という映画に編み物をする
シーンがある。という理由だけで
何気なく観てみました。

い、市川実日子が出てるーーーッ!
(好き)

観光地も何もない島での生活
主人公がセールで売られていた
毛糸を手にし、暇潰しに砂浜で
始めた赤いマフラー作り。

『編み物は空気も一緒に編む』
なんて台詞が出てきて、確かに
出来上がった赤いマフラーは
細い糸でまるで羽衣のように
空気の中を舞ってて素敵だな~

なんて解釈しちゃったけど、この
『空気も一緒に編む』って言葉は
その土地での空気、つまり想い出も
一緒に編んでるんだな~とあとで
思いました。うーん、旅先での
編み物ステキやん。

最後にこの映画、とっても映像が
美しく「ここ日本なの!?」と
一人思ってしまった。どうやら
舞台となった島は鹿児島最南端の
与論島みたいだけど、いつかは
行ってみたい所になりましたよ。

編み物関係なく、観たら何だか
旅に出たくなるいい映画でした。
何もないって悪い事じゃなくて
素晴らしいもんなんだねー。
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