先日、ブックオフで2015年発行の
すてきにハンドメイドを買いました。
自分は断捨離とは程遠い生活をしてて
古本とかも好きで買っちゃいます。
それで古本屋さんに行って昔の手芸本を
探すのが密かな楽しみの一つなんだけど、
今回買った昔のすてハンがこれまた良い!
風工房さんのかぎ針でモチーフを編んで
つなげて作るひざかけがかわいくてさ。
結構カラフルなんだけどモチーフ外側を
薄いベージュで編んでるから、赤・黄・
青・緑・オレンジなど(これでも一部)
色々な色の毛糸を使ってても、どこか
落ちついた印象なんですよねー。
それで思い出してしまった。
事を!(スパイシーブランケットの意)
スパブラ、その当時の自分は一体全体
何を考えていたのだろう?と思うほど
買った毛糸のカラーリングがド派手。
編んでる時もこれは色のチョイスを
激しく失敗したな~と思ってた…。
だから、白系(薄いベージュ)が入る
だけで多色でも落ち着いた印象に
見えるんだなーって勉強になりました。
表紙のミトンもかわいくないですか!?
これ、嶋田俊之さんのやつでいつか
編みたいなーと本を買っちゃったよね。
ビビっときたアイツ
さて、昔の編み物本の良さを実感して
昭和の編み古書を探しに東京は下北沢へ
行ってきました。古本といえばこの間
行った神保町だと思うけど、あんまり
編み物の本が見つからなかったのよね。
という訳で、今回はありそうなお店に
あたりを付けて行きました。下北の駅から
歩いて4分位の所にある古書ビビビさんへ。
実はこのお店、SNSをやってて昔の
編み物の本が売っているのはリサーチ
済みでした。しかも、売れたら売れたで
SNSで教えてくれるので在庫があるのは
知ってる状況。ただし、どんな内容の
本が売れたのかまでは分からないので
果たして良い出会いはあるのだろうか?
ありました!!!(早い)
もっと見つからないかと思ったら入って
左の平置きの棚にババーンと編み古書が!
その数、全部で18冊も昭和に出た物です。
ぜ、全然見たことない編み古書ばかり!
と、テンション上がっちゃいましたぜ。
で、色々と買っちゃいましたよ!
<今回の戦利品>
いわゆるタレント編み物本で、芸能人が
モデルをしてニットを着ている本ですが
今では全く見なくなったジャンルだよね。
少し前に三國万里子さんが出した三國さんが
編んだニットを芸能人にプレゼントして
誌面で着てた「うれしいセーター」はわりと
このジャンルだったかもしれませんね。
(※)少し前という認識だったけど調べたら
2016年発行なのでもう7年前の本でした…
懐かしのうじきつよしさん。爽やか。
編み物の本って昔の作品でも古くさく
自分は感じなくて。このノルディック
セーターも真ん中に大きく雪柄を持って
きてるのが印象的で実に良いなと思う。
なんか昔の方が個性的というか。ね?
しかし、編み古書と一緒に好きなドラマ
(きのう何食べた?)の料理レシピ本も
買ってしまったんだけど、このドラマ
ゲイカップルのお話だし、古書店の
店主さんからすると自分が編み物好き
なんて知らない訳で。すげぇ男好きな
男が来たなと思われてないか不安です…。
まあ、加勢大周と保阪尚輝の編み本は
写真集みたいな気持ちで買ったけどね!
だって、格好良すぎませんか…!?
あゝ、編み古書ってやっぱ良い!!!
會津友人の空気
さて、お目当ての編み古書を4冊も買って
ホクホクでもう帰っても良かったのだけど、
電車に乗ってきて駅から4分程の古本屋に
行っただけ。つまり全然歩いてない!
痩せろと医者に言われている僕。もう
ちょっと歩こうと下北沢から新代田まで
歩くと編み物の展示?がやってるらしい
ので、新代田まで歩いて行ってみたよ。
まあ、1kmも離れてないんだけど!
下北沢も駅を離れたら住宅地が多くて
ビックリしたけれど、会場の近くまで
来てみると一気に清廉されたお洒落さの
あるただ住まいの建物が増えてきた…!
何、このパン屋さん洒落乙すぎー!
えぇ、こんなお洒落なお店が並んだ所に
今回の次なる目的地があるとか、絶対
そこもお洒落じゃん…。notお洒落な
僕は場違い感で帰りたくなってきた(笑)
そうは言ってもせっかく歩いたし
今回のもう一つの目的地
Wasabi-Elisi(ワサビエリシ)さんに
到着。やっぱりすごく綺麗で
小洒落たお店でした!針仕事の
専門店でトルコ刺繍の物などが
売ってました。他にも自分が
ある「ニャンドゥティ」もあった。
(※)パラグアイの伝統的なレース編み
まあ、刺繍も興味あるけどなぜニッターの
自分がここまで来たかというとこの展示を
見に来たんです。「會津友人の空気」
會津友人さんって方をご存知だろうか?
ウチのブログは編み物好きな人が見に来る
事が多いので、ご存知の人も多いと思う。
が、自分は正直言うと知りませんでした。
(ごめんなさい)
どうやら2020年に亡くなってしまったようで
今回は彼の回顧展でニットを中心に活躍した
デザイナー會津友人さんの作品が見られると
いう事で、自分は知らなかったけど、編み物
好きな同性がどんな人だったのか知りたくて
ここを訪れました。会場は彼のファンだった
ニッターさんが多く来てましたよ。
僕がまず驚いたのがスワッチの美しさ!
この模様編みキレイ過ぎません!?
ただ展示会に詰めてたスタッフさんが
あんまり詳しくなくて、これは彼が
編んだものなのかも分からないそう。
続いて驚いたのが會津さんの編み物歴。
なんと編み歴48年だったとか!!!
略歴にもある通り「中学1年」の時に
誰よりも長いマフラーが欲しくて自分で
編み始めたのがはじまりだったとか。
この作品が現存する多分最古の會津さんが
編んだ作品のようで、中学1年から始めて
5年後の高校生の時に友人に編んだニット。
とにかく独学の人だったようで、とじはぎが
雑だと解説文があったので、腋の下とか
まじまじと見ちゃったけれど(やめなさい)
自分には上手に編めてるように見えました。
最後に編んでた作品
會津さんの編み道具
會津さんの作品。彼から買った人から
借りてきて展示してるそうでしたが、
結構独創的な作品が多く、唯一無二な
印象を受けました。展示会には彼を
愛したファンの人が結構来てたけど、
自分も作品を見て少し好きになったよ。
魚とカメレオン?かわいい
真っ赤なベスト。前後の身頃で
編み方が違うのが面白かった。
意外とメリヤスじゃなくガーターで
編むだけでも印象がかなり変わるね!
ポケットのガーターの向きが
変わってて、横縞じゃなく縦縞
なのは身頃編んでからポケットを
剥いで付けたのだろうか?
會津さんの作品って色々と
考えさせられるのが楽しいな。
コラボという形で會津さんが集めた材料を
使って別の人が作った衣服も販売してたよ。
良いなーと思ったけどサイズが自分には
合わなさそうだったのでパスしました…
(メンズMサイズぐらいかな)
デザイナーだから世界中を飛び回って
居たみたいなんだけど、写真も好きだった
のか白黒の写真をトランクに詰めた展示が
ありました。写真は一枚ご自由にお持ち
くださいとの事だったので一枚頂いた。
他にも會津さんが残していた仕事の
資料も展示されててこれが凄かった!
とにかく几帳面な性格でデザイン画や
編んだ作品の写真と共にその時編んだ
スワッジも一緒にファイリングされてて…
雑な性格の自分も見習いたくなったよ。
不勉強だったけど會津さんの書籍も
今は無き雄鶏社から出てたのですね。
欲しかったのですがこちら非売品でした…
いつか古書巡りで探し当てたいな~
展示には彼が遺した遺品である毛糸や
ボタンなども販売してました。ただ、
結構古い糸が多かった印象で糸の
種類や太さも様々。自分は何を編めば
良いのか思い浮かばなかったなー。
(ちなみに↑のボタンの山は来場者に
無料でプレゼントしてた。数個かなと
思ったら1袋って話だったけれど、
こんないっぱいボタンあっても
何に使えば良いのやらと結局パス…)
會津友人さん全然知らなかったけど
行ってみたら楽しめた展示でした。
ニット男子部に會津さんも参加してた
ようで、僕は目立つのが嫌いなので
メディアに出るニット男子部の門を
叩く事はなかったけれど、會津さんが
居たなら参加してみればよかったなと
思った。繊細でいてユニークな
彼の人柄を感じた気がしたよ。
下北沢~新代田までとあんまり歩いて
いない感覚だったけど、家に帰って
みると9000歩近く歩いてました。
体重は81.6kg。散歩記事、読者の方々が
楽しめてるか分からないけれど、
目標の78kgまで歩き続けます!
コメントを投稿
別ページに移動します