どうも、夏になるとホラーゲームが
やりたくなるんだけど、今年は珍しく
ホラー映画も観たくなったゆた。です。
ホラーゲームは毎年必ずやるけれど、
ホラー映画は全く観ない。それは
自分の過去に理由があって、中学の
頃にあった卒業パーティだったかな?
教室にお菓子やジュースを用意して
クラスの皆で集まって映画を観よう
って集い。今の子がやるかは知らない
けれど、昔はそういう事があってさ。
ネバーエンディングストーリーとか
ダイハードとか安パイな映画を観れば
いいのに、何を思ったのか係の
女子がホラー映画を借りてきてさ。
確か草刈り機が人間を襲うっていう、
今考えるとB級スプラッター映画の
臭いがプンプンするやつだけど、
当時のピュアだった自分には堪えた。
吐き気がして気持ち悪くなって
クラスの中で唯一早退して途中で
帰ったという何とも情けない
苦い思い出がありまして…。
という事で過去の自分を塗り替えるべく
一部の映画ファンに話題になっている
台湾のホラー映画「哭悲(こくひ)」を
観てきたよ。映画の内容は感染すると
人間を狂暴化させる"アルヴィン
ウイルス"が台湾で蔓延していくと
いうものなんだけどこのウイルス、
最初は風邪のような症状が出るだけで
重症化しないというもので、人々は
次第にこのウイルスを軽視していき…
と、若干コロナ禍の現代みたい。
物語はカイティンとジュンジョーと
いうカップルの二人の目線で進み、
突如狂暴化した人達から逃れ二人は
無事に再会できるのか?それと、
恐ろしいウイルスが蔓延した台湾の
運命はどうなってしまうのか?が
気になる映画(100分)です。
カイティン役のレジーナ・レイ
ジュンジョー役のベラント・チュウ
すごく爽やかでかわいらしい2人で
応援したくなっちゃいます。
特にレジーナ・レイはモデル業が
本業のようで、演技の経験は
まだあんまり無いみたいなんだけど、
全然そうは感じない演技ですごく
自分は良かったと思います。
ここまで聞いて興味持った人もいる
かもだけど、僕は哭悲は諸手を挙げて
オススメできません。というのも
この映画信じられないぐらい残酷!
ウイルスに感染した人は"欲"を
抑える事ができなくなり、非感染者
への攻撃欲・性欲を抑えられずに
襲い掛かってきます。ホラー映画の
鉄板であるゾンビ物との違いは、
脳みそは無事(ただ欲求は我慢できない)
だからあらゆる残虐な手を考えては
実行しようとする事でしょうか。
大勢で寄ってたかって一人の
腕を折るなんてのは序の口だし、
目玉をピーしたり、男性の
アレをピーしたりもします。
グロく目を覆いたくなる場面も多く
人にはオススメしない映画だけど、
個人的には色々と考えさせられる
映画でした。オチも正直読めたし、
「感染者になっても理性はある」
という設定を活かしたら良かったとか
思うとこあります。例えば感染者は
理性は失ってないから罪悪感で涙を
流すのだけど、最後のシーンでその
設定を使って欲しかったな。それと、
性欲を男の感染者しか持っていない
印象だったので、女の感染者が男を
誘惑でダマして〇しちゃうってのも
良かったんじゃないかなと思った。
(ベルセルクでそんなの見たけど…)
色々惜しい部分も感じたけれど、
100分という映画の時間もちょうど
良くて、見終わった後は売店に
走ってパンフレットも買うぐらい
面白かったです。劇中、アルヴィン
ウイルスについての細かな説明は
ないんだけど、パンフレットには
徹底解析されているので気になった
人は買ってみると良いと思うよ?
ー哭悲パンフレットー
なんかエロい表紙だけど、こんな
シーンあったか?ちなみに哭悲で
印象に残ったシーンは色々あります。
白髪ババア、女好きの薄毛リーマン
などは劇中の中でも強烈な個性を
持ったキャラクターでした。
これが白髪ババア。人気(?)キャラ
なので映画館でアクリルキーホルダーも
販売してましたよ。絶対要らない!
さて、僕が印象的だったのは主人公の
ジュンジョーが彼女であるカイティンを
探して訪れたシーンが忘れられません。
そこは血の池地獄で至る所にさも
当たり前のように内臓が剥き出しに
なった人の死体が散乱していて、
ジュンジョーは凶悪な感染者達が
いないか?またカイティンはそこに
居ないか?不安な気持ちでバイクに
乗りながら見て回るのですが、
そこでセックス(合意なし)に励む
感染者がいて。目があった感染者は
ニターッとした笑みでジュンジョーを
見つめ、下半身丸出しで追いかけて
くるシーンが頭にこびり付いてます。
ガッシリしたお尻と脚を露呈して
猛スピードで追ってくるの…
なんだか文字にするとギャグの
ようだけど、ゾクッとしたよ。
ー自分が好きなミニシアター
ジャックアンドベティの
「哭悲」の作品紹介ポップー
強烈な残虐描写が頭に残るけど
(事実、帰りに電車に乗るのが
怖くなりました) 自分は
「哭悲」を観て台湾に興味を
持って行ってみたくなったよ。
台湾のマンションのベランダは
お隣さんとの目隠しがなく
隣人とも友達のように話を
してたりして、今の日本とは
大分違う印象を受けたし、
素足で薄汚れた身なりで
外にいる白髪ババアを心配して
声を掛ける人がいる事にも驚いた。
絶対に自分だったらスルーする
けど、それだけ台湾の人は
温かい人が多いのかなと思った。
残念ながら台湾の文化や食を
感じられるシーンは序盤に
ちょっとだけ出るぐらいで
後は目を覆いたくなるシーン
ばかりだけど(笑) 100分って
長さじゃなく台湾がどんな所か
分かるような場面も追加して~
なーんて考えもするけど、きっと
哭悲は100分がちょうどイイ。
感染者達の全力ダッシュで
追ってくるシーンが印象的
だったように、この映画も
疾走感を感じる100分という
短さが良かったのだろう。
とか言いつつももっと台湾の
文化を知りたいので
「哭悲2」を期待している。
ロブ・ジャバス監督お願いします!
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